*大嘗祭の準備進む

*大嘗祭の準備進む

記事年月 2019年4月-6月
号数 84
媒体 国内
大分類 【A-7.皇室】
国名 日本
トピック  
記事タイトル *大嘗祭の準備進む
本文テキスト  11月の大嘗祭に向けて、各地で準備が進められている。徳島県美馬市では7月15日、大嘗祭に調進する麻織物「麁服(あらたえ)」の素材になる麻を収穫する「抜麻(ばつま)式」および抜き取った麻を熱湯にくぐらせる「初蒸(はつじょう)式」が行われた。9月10日、同県吉野川市の山崎忌部(いんべ)神社で「織り初め式」が行われ、織り女7人が織り作業を開始した(徳島・徳島7/16、9/11ほか)。
   7月26日には、皇居・東御苑で大嘗宮建設のための地鎮祭が行われた。地鎮祭後、宮内庁は10月末の完成を目指して本格的な工事に着手。前回の代替わりではテロを警戒して工事の様子を非公開としていたが、今回は東御苑の一般公開を継続して工事の様子を公開することとした。かねて問題となっている大嘗祭への国費支出について、一般の理解を求める狙いがあるとみられている(産経・東京7/27、毎日・東京9/1ほか)。また前回の代替わりでは大嘗宮の屋根を茅葺きとしており、今回も自民党の議員連盟が「日本の伝統文化」として茅葺きにするよう求めていたが、宮内庁は職人不足等を理由に板葺きにすることを決定した(朝日・東京9/28ほか)。
    宮内庁は9月18日、大嘗祭で用いる新米を収穫する水田を発表。既に都道府県は栃木県と京都府に決まっていたが、地元の農業団体からの推薦を受け、東の悠紀(ゆき)地方は栃木県高根沢町、西の主基(すき)地方は京都府南丹市の水田に決まった。それぞれの水田で9月27日、新米を収穫する「斎田抜穂(ぬきほ)の儀」が行われた(読売・東京9/19、東京・東京・夕9/27ほか)。
[→『ラーク便り』83号小特集1参照
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