*最高裁がモスク跡地にヒンドゥー教の寺院建立を認める判決
| 記事年月 | 2019年10月-12月 |
|---|---|
| 号数 | 85 |
| 媒体 | 国外 |
| 大分類 | 【B-3. 南アジア】 |
| 国名 | インド |
| トピック | |
| タイトル | *最高裁がモスク跡地にヒンドゥー教の寺院建立を認める判決 |
| 本文 | 11月9日、北部アヨーディヤーのモスク跡地の所有権をめぐる訴訟で最高裁は、ヒンドゥー教徒が同地に寺院を建設することを認めるとともに、イスラム教徒側に代わりの土地を与えるよう政府に命じる判決を下した。事実上ヒンドゥー教徒側の勝訴を意味するこの判決に対して、国内のイスラム教徒による反発や抗議活動が懸念される。1992年に寺院の建設を掲げてヒンドゥー教徒がアヨーディヤーのモスクを破壊したことをきっかけに、イスラム教徒との大規模な衝突が発生した。2002年には、同地の寺院建設を求めるヒンドゥー教徒の集会が襲撃されるなど、ヒンドゥー教徒とイスラム教徒との間で対立が生じていた(毎日11/10ほか)。今回の判決に対して、モディ首相は「誰の勝利でも敗北でもない」と述べたものの、同モスク跡地におけるヒンドゥー教寺院建設を過去に選挙公約として掲げ、ヒンドゥー至上主義を謳う政権にとっては、支持拡大につながる判決内容となったとみられる(産経11/10)。 [→『ラーク便り』81号51頁参照] |