*中村哲医師殺害事件と市民らによる追悼

*中村哲医師殺害事件と市民らによる追悼

記事年月 2019年10月-12月
号数 85
媒体 国外
大分類 【B-4. 中東・西アジア】
国名 アフガニスタン
トピック
タイトル *中村哲医師殺害事件と市民らによる追悼
本文  12月4日、国際NGOペシャワール会の中村哲氏(73)が、東部ジャララバードで何者かに銃撃され死亡した。福岡県出身の中村氏は、1984年にアフガニスタンとの国境付近にあるパキスタンのペシャワールの病院にハンセン病の医師として赴任。その後、両国においてペシャワール会の支援のもと医療活動や農業支援、用水路などのインフラ整備事業を行ってきた。中村氏は2003年に「アジアのノーベル賞」といわれるマグサイサイ賞を受賞したほか、2019年10月にはアフガン政府から市民証(名誉市民権)を授与されるなど、その活動が評価されてきた。同氏が活動拠点としていたジャララバード中心部では4日、市民ら約100人が集まり、中村氏の追悼と冥福を祈る行事が開かれた(日経12/5ほか)。地元警察は同9日、事件に関係した可能性がある男2人を拘束したことを明らかにしたものの、犯人の特定などには至っていない。反政府の立場をとるイスラム主義武装勢力タリバンは犯行を否定しているものの、タリバンとも関係のある国際テロ組織アルカイダ系のグループや過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行に関与した可能性は排除できないとされる(毎日12/10ほか)。
[→専門紙、キリスト新聞12月参照
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