*与党内から女系天皇容認の声

*与党内から女系天皇容認の声

記事年月 2019年10月-12月
号数 85
媒体 国内
大分類 【A-6.政治と宗教】
国名 日本
トピック  
タイトル *与党内から女系天皇容認の声
本文  安定的な皇位継承に向けた議論の本格化を前に、女系天皇をめぐって与党内で賛否が分かれている。自民党の保守系議員からなる「日本の尊厳と国益を護る会」は11月19日、男系継承の堅持を訴える提言案を安倍晋三首相に手渡した。提言案では、本人が同意した場合に旧宮家の男子の皇族復帰を可能とする皇室典範の改正または特例法の制定を主張している。一方で甘利明税制調査会長は24日、男系中心に皇位継承順位を付けることを前提に「最終的選択としては女系も容認すべきだ」と述べた。また二階俊博幹事長は26日、女性・女系天皇についての見解を問われ、「男女平等、民主主義の社会を念頭に置いて考えていけば、おのずから結論は出るだろう」と発言。さらに12月26日、石破茂元幹事長は「女系だからダメだという議論には賛同していない」と語った(東京・東京11/27、産経・東京12/27ほか)。
   自民党は公式見解をまとめておらず、安倍首相や菅義偉官房長官は議論に慎重な姿勢を示している。野党は議論の早期開始を求めているが、議論が紛糾すれば国論を二分する懸念があり、政府内には2020年春以降に議論を先延ばししようとする動きもあるという(読売・東京10/23ほか)。
[→『ラーク便り』83号40頁参照
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