*「現代のファラオ」ムバラク元大統領死去
記事年月 | 2020年1月-3月 |
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号数 | 86 |
媒体 | 国外 |
大分類 | 【B-4. 中東・西アジア】 |
国名 | エジプト |
トピック | |
タイトル | *「現代のファラオ」ムバラク元大統領死去 |
本文 | 1981年から30年間長期の独裁政権を築いたことから「現代のファラオ」と呼ばれたムバラク元大統領が、2月25日に91歳で死去した。国家の安定を優先し外交では親米路線を敷いたムバラク氏は、イスラム主義勢力や過激派の制圧に力を注いだ。内政では非常事態令と治安部隊の強化によって人権や国民の自由を抑圧し、身内を要職に起用するなど腐敗が横行した。こうした弾圧政策は国民の不満を煽り、2010年に起きた民主化運動「アラブの春」によって翌年退陣に追い込まれた(朝日2/26ほか)。軍や大統領府はムバラク氏の死去を受けて「戦争の英雄」などと称賛し弔意を表した。26日に首都カイロ近郊のモスクで国葬が営まれ、シシ現大統領や閣僚らが参列しエジプト国旗に覆われた棺とともに行進した。26日から3日間は服喪期間とされた(読売2/27ほか)。 |