*ラルシュ創設者の性的虐待が明らかに

*ラルシュ創設者の性的虐待が明らかに

記事年月 2020年1月-3月
号数 86
媒体 国外
大分類 【B-7. 西ヨーロッパ】
国名 フランス
トピック
タイトル *ラルシュ創設者の性的虐待が明らかに
本文  知的障碍者とその支援者が共に生活を送る「ラルシュ共同体」の創設者ジャン・バニエ氏が、生前1970年から2005年にかけて、霊的指導の名目で6人の女性に性的虐待を加えていたことが2月22日に判明した。これを明らかにしたのは、「ラルシュ共同体」の国際連合体である「国際ラルシュ」。バニエ氏自身は2019年5月7日に他界したが、没後に生前の性的虐待疑惑が浮上し、「国際ラルシュ」は外部組織に調査を依頼していた。「国際ラルシュ」の現在の指導者ステファン・ポスナーとステイシー・ケイトカーニーの両氏は、「ラルシュ共同体」連合に宛てた手紙の中で、バニエの行動は「人間の尊厳と健全性とに相容れず、『ラルシュ』が依って立つ基本原則に反する」と述べ、自らの組織の創設者による性的逸脱を強く非難した。また、バニエ氏はトマ・フィリップ神父を霊的指導者としていたが、このフィリップ神父も生前に性的虐待を行っていたことが、神父の没後から22年を経た2015年に明らかになっている(キリスト3/1ほか)。
[→『ラーク便り』83号71頁参照
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