*地下鉄サリン事件から25年

*地下鉄サリン事件から25年

記事年月 2020年1月-3月
号数 86
媒体 国内
大分類 【A-5.新宗教】
国名 日本
トピック オウム真理教(現・Aleph(アレフ)・ひかりの輪)
タイトル *地下鉄サリン事件から25年
本文  14人が死亡し、6千人以上が負傷した地下鉄サリン事件から3月20日で25年を迎えた。新聞各紙は、被害者や遺族、オウム後継団体の現状について報じている。 同日、東京メトロ6駅には献花台が設けられ、霞ヶ関駅助役だった夫を亡くした高橋シズヱ氏が同駅を訪れて犠牲者を慰霊した。同氏が代表世話人を務める「地下鉄サリン事件被害者の会」は2013年から毎年3月に事件を伝える集会を開いてきたが、被害者や遺族の高齢化が進み、当事者を中心とした集会の開催が困難となってきたため、2020年を最後の開催と決めていた。だが、新型コロナウイルスの感染拡大によりやむなく中止。高橋氏は、これまで行ってきた活動を国や社会が受け継ぎ、事件を風化させてはならないと訴えた(東京・東京3/21、毎日・東京3/21ほか)。
一方、オウム真理教の後継3団体は現在も活動を続けている。公安調査庁によると、3団体の信者は計約1,650人、施設は15都道府県に32ヶ所。このうちアレフは毎年100人程度の新規信者を獲得し、うち6割が学生などの20代だという。また警察当局によると、麻原彰晃元死刑囚の死刑が執行され、今も遺骨が保管される東京拘置所の周辺では、後継団体の信者による祈りなどの行動が見られるという。麻原元死刑囚を殉教者に見立てた「巡礼」の可能性もあり、警察は「麻原への狂信性を裏付けるもの」として動向を注視している(産経・東京3/18、日経・東京3/20ほか)。
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