*日本書紀編纂後1,300年についての論説
記事年月 | 2020年1月-3月 |
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号数 | 86 |
媒体 | 専門紙 |
大分類 | 1月 |
国名 | 日本 |
トピック | 神社新報 |
タイトル | *日本書紀編纂後1,300年についての論説 |
本文 | 「日本書紀千三百年――共存する多様性のなかに」と題した遠藤慶太・皇学館大学教授の論説。2020年は『日本書紀』が完成した養老4年(720)から1,300年にあたる。皇統の起源神話を記載した『日本書紀』は完成の翌年から講義が開始され、中世に入ると神道古典として重視された。『日本書紀』受容の歴史は神道研究の歴史である。他方で『古事記』と異なり『日本書紀』は複数の神話伝承を併記している。それは『日本書紀』の編纂者が、異説を客観的に列挙することで神話の「素材」を尊重しようとしたからである。遠藤氏はこうした編纂方針を江戸時代の山崎闇斎が高く評価していたことに触れ、1,300年を機に『日本書紀』を読み継いできた先人の歴史を顧みることを説く(1日付)。 |