*政争やコロナ拡大の混乱の中ISの攻撃激化
記事年月 | 2020年4月‐6月 |
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号数 | 87 |
媒体 | 国外 |
大分類 | 【B-4. 中東・西アジア】 |
国名 | イラク |
トピック | |
タイトル | *政争やコロナ拡大の混乱の中ISの攻撃激化 |
本文 | イラク各地で4月以降「イスラム国(IS)」による攻撃が相次いでいる。4月下旬に北部キルクークにある情報機関の建物前でIS戦闘員とみられる男が自爆し4人が負傷、5月2日には北部サラハディン郊外でシーア派民兵組織「人民動員部隊」の拠点がISの攻撃を受け10人が死亡した。5月21日にISはインターネット上の機関誌で、1週間の間に同国内で84度の攻撃を実行したと主張した。イラクではシーア派民兵などの掃討作戦により2017年にISの支配領域は消失し、その後は中北部の山岳地帯に潜伏した残党による局地的なテロ攻撃が展開されていた。政治的混乱や米軍の基地撤退により国内の一部地域が無法地帯化し、さらに治安部隊が新型コロナウイルス対策の業務に駆り出され警備が手薄になっている隙を突いてISが攻勢を強化しているとみられる(朝日5/27ほか)。 |