*新首相にシーア派のカディミ氏、イランの影響力排除へ
記事年月 | 2020年4月‐6月 |
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号数 | 87 |
媒体 | 国外 |
大分類 | 【B-4. 中東・西アジア】 |
国名 | イラク |
トピック | |
タイトル | *新首相にシーア派のカディミ氏、イランの影響力排除へ |
本文 | 5月7日、国家情報機関長官を務め、国内で多数派を占めるイスラム教シーア派に属するムスタファ・カディミ氏がイラクの新首相に就任した。同国では2019年10月以降大規模な反政府デモが相次いで発生し11月にアブドルマハディ前首相が辞任を表明、その後約5ヶ月の間政治的混乱が継続していた。カディミ首相率いる新政権は、米国やイランとの外交関係や新型コロナウイルス対策などの政治課題に取り組むこととなる(東京5/8ほか)。6月25日にイラクの治安部隊が、首都バグダッド南部にある親イランのシーア派武装組織「カタイブ・ヒズボラ(KH)」の本部を捜索しメンバー十数人を拘束したが、この背景には対米関係を重視しイランの影響力排除を試みるカディミ新政権の思惑があるとみられる(産経6/27ほか)。 [→『ラーク便り』85号53~54頁参照] |