*首相、サンタクロースの従者「黒いピート」の問題を認識

*首相、サンタクロースの従者「黒いピート」の問題を認識

記事年月 2020年4月‐6月
号数 87
媒体 国外
大分類 【B-7. 西ヨーロッパ】
国名 オランダ
トピック
タイトル *首相、サンタクロースの従者「黒いピート」の問題を認識
本文  黒人差別に対する抗議運動が広がる中、ルッテ首相は6月5日、「聖ニコラウス」の従者「黒いピート」について、「痛みを感じる人がいる」と発言した。オランダでは伝統的に、サンタクロースには、中世風の衣装を纏った縮れ毛で赤い唇の黒人従者「黒いピート」がいるとされてきた。これについては、ただの伝統とする声もあるが、人種差別だと批判する声もある。国連人種差別撤廃委員会が2015年、「黒いピート」を「奴隷制の名残」と認定したとき、ルッテ首相は反発をみせていたが、5日の議会審議では、「ピートが黒人であることで差別されていると感じている人々と会った。これは聖ニコラウスのパーティーで最も避けなければならない」と答弁。首相が考えを改めたことについて、「黒いピート」への反対運動を続けてきた団体は、「遅かったが、しないよりましだ」と歓迎の意を示している(赤旗6/9)。
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