*新型コロナ感染死者の遺体埋葬方法に遺族が反発

*新型コロナ感染死者の遺体埋葬方法に遺族が反発

記事年月 2020年7月ー9月
号数 88
媒体 国外
大分類 【B-2. 東南アジア】
国名 インドネシア
トピック
タイトル *新型コロナ感染死者の遺体埋葬方法に遺族が反発
本文  新型コロナウイルス感染症で死亡した患者の遺族らが、墓地や病院から遺体を強引に取り返そうとする事例が相次いでいる。インドネシア政府は感染防止策として遺体をラップで包んだ後に棺に入れて埋葬するよう指示している。しかし、国民の約9割を占めるイスラム教徒にとっては、遺体を布で包み、そのまま土葬する方法が一般的であることから、棺を使用した埋葬法に反発しているものとみられる。現地の全国紙『コンパス』によると、7月21日、カリマンタン島パランカラヤの共同墓地で遺体を棺に納めて埋葬しようとした職員4人が親族らに襲われ警察官が出動する騒ぎになるなど、新型コロナ感染死者の埋葬法を巡るトラブルが続発している。こうした事態を受けて、現地のイスラム指導者は政府の対応を支持する声明を発表するとともに、ジョコ・ウィドド大統領も「遺体を強奪するようなことがあってはならない」と訴えている(読売8/2ほか)。9月末の時点で新型コロナによる死者数が1万人を超えたインドネシアでは、首都であるジャカルタ特別州において新型コロナ感染死者を埋葬するための墓地不足が深刻化しており、政府は墓地の新設や拡張などを急ピッチで進めている(朝日9/30ほか)。
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