*教皇が中国のウイグル問題に懸念を表明
| 記事年月 | 2020年10月-12月 |
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| 号数 | 89 |
| 媒体 | 国外 |
| 大分類 | 【B-7.西ヨーロッパ】 |
| 国名 | バチカン(聖座(Holy See)) |
| トピック | |
| タイトル | *教皇が中国のウイグル問題に懸念を表明 |
| 本文 | 教皇フランシスコは、12月1日刊行の著書Let Us Dream: The Path to a Better Futureで、中国の新疆ウイグル自治区の少数民族ウイグル族が置かれている状況に関して人権の観点から初めて懸念を表明した。同書では中国のウイグル族のほか、ミャンマーの少数派イスラム教徒ロヒンギャやイラクの少数派ヤジディ教徒も言及されている。教皇はこれまで、ロヒンギャやヤジディ教徒については言及してきたが、ウイグル族や香港情勢をめぐる中国の人権問題に関しては沈黙を守っていた。この沈黙は、司教任命権をめぐる中国政府との協議を念頭においた政治的配慮とみられていたが、カトリック教会の内外から批判を浴びてきた。この発言に対して、中国外務省の趙立堅副報道官は11月24日の記者会見で、ウイグル族を含む各民族の「信仰の自由は法に基づいて保障されている」と主張し、教皇による懸念の表明に遺憾の意を示した(日経11/25ほか)。 |