*性被害後の対応によりPTSD悪化、大司教区を提訴

*性被害後の対応によりPTSD悪化、大司教区を提訴

記事年月 2020年10月-12月
号数 89
媒体 国内
大分類 【A-4.キリスト教】
国名 日本
トピック
タイトル *性被害後の対応によりPTSD悪化、大司教区を提訴
本文  カトリック長崎大司教区に所属する男性神父から性被害を受け、その後の大司教区の対応により精神的被害を受けたとして、女性信徒が大司教区を提訴したことが、12月12日にわかった。関係者によれば女性は2018年5月に男性神父からわいせつ行為を受け、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症した。教会は2019年8月に女性と賠償金による示談をしたが、2020年2月に長崎県警は同神父を書類送検、長崎地検は4月に不起訴とした。その後開かれた大司教区の会議議事録内に、女性を被害者ではなく「被害を受けたと思っている人」と形容した大司教の言葉が記載された。議事録は神父らに配布され、不特定多数の信徒が目にする。女性は議事録に掲載された言葉によりPTSDが悪化したとして、今回の提訴に至った。大司教区はこれ以上の事実確認は難しいとしながらも、女性に誠意を持って対応するとコメントしている(長崎・長崎12/13)。
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