*現代社会と伝統との対比を描く『羊飼いと風船』
| 記事年月 | 2021年1月-3月 |
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| 号数 | 90 |
| 媒体 | 国外 |
| 大分類 | 【B-1. 東アジア・太平洋地域】 |
| 国名 | 中国 |
| トピック | |
| タイトル | *現代社会と伝統との対比を描く『羊飼いと風船』 |
| 本文 | チベット映画の先駆者ペマ・ツェテン監督の『羊飼いと風船』が1月22日に日本で公開された。チベット族自治州の草原地帯で羊を飼育して生計を立てる一家、祖父と若夫婦、3人の息子の3世代家族が、1990年代の市場経済や現代文化の流入に翻弄される。妻ドルカルの4人目の妊娠は、少数民族に許された子は3人までという中国の政策に背反し、家事と育児に追われる彼女は中絶という現実的選択を図ろうとする。夫と長男は、その子が信心深い生涯を終えた祖父の転生かもしれないという、チベットの高僧が告げた輪廻転生のお告げを信じ、断固出産を求めるという対比が描かれている(東京2/4ほか)。 |