*バチカン銀行元総裁、公金横領と資金洗浄で禁錮刑
記事年月 | 2021年1月-3月 |
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号数 | 90 |
媒体 | 国外 |
大分類 | 【B-7. 西ヨーロッパ】 |
国名 | バチカン(聖座(Holy See)) |
トピック | |
タイトル | *バチカン銀行元総裁、公金横領と資金洗浄で禁錮刑 |
本文 | バチカン裁判所は1月21日、バチカン銀行と通称される教皇庁の財政管理組織「宗教事業協会(IOR)」元総裁アンジェロ・カロイア被告(81)に、公金横領と資金洗浄の罪で禁錮8年11ヶ月と罰金の有罪判決を言い渡した。バチカン裁判所が金融犯罪で実刑判決を下すのは史上初。カロイア被告は1989年から2009年までIOR総裁を務めていた際、弁護士ガブリエーレ・リウッツォ被告とその息子ランベルト・リウッツォ被告と共謀し、IORがイタリア国内に保有する不動産を市場価値より安値で売却したと見せかけて、スイスで売却額を資金洗浄したとして起訴された。検察当局によると、不正獲得された利益は総額5,900万ユーロ(約74億円)に上る(キリスト2/1ほか)。 |