*都教委、君が代斉唱求めずも起立は指示
記事年月 | 2021年1月-3月 |
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号数 | 90 |
媒体 | 国内 |
大分類 | 【A-6.政治と宗教】 |
国名 | 日本 |
トピック | |
タイトル | *都教委、君が代斉唱求めずも起立は指示 |
本文 | 東京都教育委員会(都教委)は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて2021年春の都立学校の卒業式で参加者に君が代斉唱を求めないことが報じられた。教職員に斉唱の職務命令が出ないのは、石原慎太郎都政期の2003年に「日の丸・君が代」について定めた「10・23通達」が出されてから初めてのこと。その一方、式次第には「国歌斉唱」と明記されており、歌唱入りのCDを流し、参加者には起立を求める。都教委の職員によると、各学校には2020年12月24日に指示したといい、「学習指導要領を踏まえた対応」と説明する。また、起立は職務命令の範囲であるため、従わない場合は懲戒処分の対象となる。「日の丸・君が代」問題に詳しい東京大学教授の高橋哲哉氏は、全教職員・生徒に国歌斉唱を求めることは学習指導要領に記載された教育方針と矛盾すると指摘し、「生徒の目の前で強制を繰り広げることは、国際社会から尊敬される人への成長につながらない」との見解を示している(東京・東京1/25)。 [→『ラーク便り』88号30頁参照] |