*最高裁、孔子廟への用地無償提供に違憲の判断
記事年月 | 2021年1月-3月 |
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号数 | 90 |
媒体 | 国内 |
大分類 | 【A-6.政治と宗教】 |
国名 | 日本 |
トピック | |
タイトル | *最高裁、孔子廟への用地無償提供に違憲の判断 |
本文 | 沖縄県那覇市が儒教の祖・孔子を祀る「孔子廟」に市有地を無償で提供していることが「政教分離の原則」を定めた憲法に違反するかどうかが争われた住民訴訟の上告審判決で、最高裁大法廷は2月24日、「市が特定の宗教を援助していると評価されてもやむを得ない」として無償提供は違憲と判断した。最高裁は、廟の歴史的価値や観光資源としての意義を考慮しても、孔子をあがめる祭礼が実施され、宗教性が認められると指摘。同市が廟の所有者から使用料を徴収しないのは違法だと結論付けた。裁判官15人中14人の多数意見。政教分離をめぐる最高裁判決は15件目で、違憲の判断は1997年の「愛媛玉串料訴訟」、2010年の「空知太(そらちぶと)神社訴訟」に続いて3件目(読売・東京2/25、産経・東京2/25ほか)。 |