*仁和寺前ホテル計画が京都市の特例制度適用第1号に
記事年月 | 2021年4月-6月 |
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号数 | 91 |
媒体 | 国内 |
大分類 | 【A-2.仏教】 |
国名 | 日本 |
トピック | |
タイトル | *仁和寺前ホテル計画が京都市の特例制度適用第1号に |
本文 | 4月19日、京都市は上質な宿泊施設を誘致する制度の適用第1号に真言宗御室派・仁和寺前で予定されている高級ホテルの建設計画を選定した。同制度は「京都経済や地域の活性化に資すること」を上質の定義として、地域の交流スペースや街路樹の整備など地域貢献を建設事業者に求める代わりに特例的に誘致を進めるというもので、2017年に設けられた。同建設計画においては世界遺産周辺地にふさわしい景観や住環境を守るため事業者と地域住民が協議を重ねてきた点、調度品に伝統産業製品を用いることで経済効果が期待できる点などが評価された。ホテルは同寺院南側の世界遺産保護のためのバッファゾーン(緩衝地帯)に建設予定で2023年8月の開業が目指される(京都・京都4/20)。 しかし、同計画に対し6月25日に京都弁護士会からホテル計画による交通や往来の増加により見込まれる住環境の悪化が示唆され、特例許可の要件を「満たすとはいえない」との指摘がなされた。また同弁護士会は、建設予定地がバッファゾーンにあることから反対意見や公聴会の状況を含め、世界遺産委員会に報告し、意見を求めるよう訴えた(京都・京都6/26、赤旗6/29)。 |