*A級戦犯の遺骨を太平洋に散骨したとする公文書を発見
記事年月 | 2021年4月-6月 |
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号数 | 91 |
媒体 | 国内 |
大分類 | 【A-6.政治と宗教】 |
国名 | 日本 |
トピック | |
タイトル | *A級戦犯の遺骨を太平洋に散骨したとする公文書を発見 |
本文 | 第二次世界大戦後に極東国際軍事裁判所(東京裁判)で死刑判決を受けた東条英機元首相らA級戦犯7名の遺骨を、アメリカ軍将校が太平洋上に散骨したとする公文書が見つかったことが6月の各紙で報じられた。米軍による具体的なA級戦犯の遺骨処理の方法が公文書で判明するのは初。遺骨は遺族に返還されず、太平洋や東京湾にまかれたとの憶測はあったが、その行方は昭和史の謎とされてきた。 文書は占領期に横浜市に司令部を置いた米第八軍が作成したもので、日本大学生産工学部の高澤弘明専任講師(法学)が2018年3月に米国立公文書館で複写した。このうち現場責任者だったルーサー・フライアーソン少佐が記した「戦争犯罪人の処刑と遺体の最終処分に関する詳細報告」には、「横浜の東の太平洋上空を約30マイル(48km)地点まで連絡機で進み、私が遺骨を広範囲にまいた」との記述があった。帝京大学の日暮吉延教授(日本政治外交史)は、太平洋への散骨は、ナチス戦犯を裁いたニュルンベルク裁判の死刑囚が川に散骨されたのと同様に戦犯の殉教者化を防ぐ措置であり、散骨に至るまでの経緯が時系列で詳細に記録された貴重な資料だと話す(東京・東京6/7ほか)。 |