*銃乱射事件の映画化を巡ってイスラム教徒などが反対署名
記事年月 | 2021年4月-6月 |
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号数 | 91 |
媒体 | 国外 |
大分類 | 【B-1. 東アジア・太平洋地域】 |
国名 | ニュージーランド |
トピック | |
タイトル | *銃乱射事件の映画化を巡ってイスラム教徒などが反対署名 |
本文 | 2019年3月に南部クライストチャーチのモスク2ヶ所で起きた銃乱射事件を米国で映画化する動きに対して、6月11日にニュージーランド国内のイスラム教徒たちが映画化に反対するオンライン署名を募り始めた。映画は、アーダーン首相が犠牲となったイスラム教徒の移民や難民らに寄り添い、国民に団結を訴えた言葉を取ったタイトル「They Are Us(彼らは私たち)」で、その対応をたたえる内容になる。批判する人たちは「遺族やイスラム教徒の社会は(事件の)暴力の影響を受け続けている。映画は、犠牲者や生存者を脇に追いやり、代わりに白人女性の対応を中心にすえている」とし、オンライン署名が15日時点で6万人を超えた。アーダーン氏は14日、事件について「ニュージーランドにとって、今もとても生々しい。被害を受けた(イスラム教徒の)社会にとってはなおさらだ」とし、映画化がされる場合も「イスラム教徒の物語が中心になる必要がある」と述べた(朝日・夕6/16)。 [→『ラーク便り』82号小特集参照] |