*ボスニア紛争での虐殺指導者に終身刑
記事年月 | 2021年4月-6月 |
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号数 | 91 |
媒体 | 国外 |
大分類 | 【B-6. 東ヨーロッパ】 |
国名 | ボスニア・ヘルツェゴビナ |
トピック | |
タイトル | *ボスニア紛争での虐殺指導者に終身刑 |
本文 | 6月8日、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争におけるセルビア人武装勢力の元司令官ラトコ・ムラジッチ被告に、ジェノサイドなどの罪で終身刑が言い渡された。判決を下したのは、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争に関して、国連の「旧ユーゴ法廷」を引き継ぐ「国際刑事法廷メカニズム」。ムラジッチ被告は、1992年から1995年の紛争で「スルプスカ共和国」(セルビア人勢力の支配地域)の軍司令官を務めた。自らの支配地域から他民族を排除する「民族浄化」が横行するなか、イスラム教徒のボシュニャク人8千人以上の犠牲者を出した1995年7月の「スレブレニツァの虐殺」にも関与した。被告は1995年に起訴されたあと、2011年までセルビア国内で逃亡を続けた。2017年の第一審で終身刑の判決を受けており、今回の上告審は第一審の判決を踏襲したかたち。裁判は二審制のため、これで被告の終身刑が確定した(朝日6/10ほか)。 |