*同性愛嫌悪を処罰する法案、教皇庁は「信仰の自由を抑制」と非難
記事年月 | 2021年4月-6月 |
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号数 | 91 |
媒体 | 国外 |
大分類 | 【B-7. 西ヨーロッパ】 |
国名 | バチカン(聖座(Holy See)) |
トピック | |
タイトル | *同性愛嫌悪を処罰する法案、教皇庁は「信仰の自由を抑制」と非難 |
本文 | バチカンは6月17日、イタリア大使に非公式文書を提出し、イタリア議会で審議中のザン法案に抗議した。ザン法案は、LGBT(性的マイノリティー)、女性、障がい者に対する差別や暴力の扇動を処罰するもの。同法が成立すれば、LGBT、女性、障がい者などへのヘイトクライムや差別には、最高4年の禁固刑が課されることになる。LGBT活動家で政治家のアレッサンドロ・ザン氏の名前に由来する同法案は、2020年11月にイタリア下院で可決され、下院での審議を控えていた。だが、同性愛を宗教的な罪とするカトリック教会は、この法案は信仰の自由を抑制するものであると非難。法律が成立すれば、カトリック教徒がLGBTに関する意見を自由に述べることができなくなるのではないかと懸念している。現教皇フランシスコは同性愛に対して比較的リベラルな態度をとってきたとされるが、同性愛は罪というカトリック教会としての立場を繰り返し表明してもいる(International New York Times 6/29ほか)。 |