*旧ミサ挙行制限の復活、教会の一致のために

*旧ミサ挙行制限の復活、教会の一致のために

記事年月 2021年7月-9月
号数 92
媒体 国外
大分類 【B-7. 西ヨーロッパ】
国名 バチカン(聖座(Holy See))
トピック
タイトル *旧ミサ挙行制限の復活、教会の一致のために
本文  教皇フランシスコは7月16日、自発教令の形式による使徒的書簡「トラディツィオニス・クストデス(伝統の守り手)」を発布し、第2バチカン公会議前のローマ典礼に則ったミサの挙行に関する制限を復活させた。ヨハネ・パウロ2世とベネディクト16世は、公会議後に新たな典礼書が発布された後も旧形式のミサ(いわゆる「トリエント・ミサ」)の挙行を容認していたが、これを覆して規制を強化するかたち。教皇フランシスコは全世界の司教に宛てた手紙のなかで、「聖ヨハネ・パウロ2世と、ベネディクト16世によってさらに寛容に与えられていた機会は、典礼について異なる感性があっても一致した教会の回復を意図していたのですが、それが隔たりを拡大し、違いを際立たせて、不一致を促すために利用されてしまいました。そのことは教会を傷つけ、行く手を遮り、分裂の危険にさらしているのです」と説明している(カトリック8/8)。
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