*八坂神社の本殿、春日大社の影響を受けていた可能性

*八坂神社の本殿、春日大社の影響を受けていた可能性

記事年月 2021年7月-9月
号数 92
媒体 国内
大分類 【A-1.神道】
国名 日本
トピック
タイトル *八坂神社の本殿、春日大社の影響を受けていた可能性
本文  1654年建立の八坂神社(京都市)の本殿の中心部が春日大社境内にある摂社・水谷(みずや)神社に由来するという新説が、7月16日に『奈良新聞』で報じられた。同説は日本建築史を専門とする神戸大学名誉教授の黒田龍二氏により、『月刊文化財』(687号)で発表された。八坂神社本殿内部の供え物を置く棚の装飾や、初期の建物構成が水谷神社と共通しているという。古文書の記述の分析から両神社の関係性は示唆されてきたが、今回の発見により建築面からも裏付けられた形となった。八坂神社は京都の古社では珍しく本殿が朱塗りであることも春日大社との関係性を想定させるという。元来、八坂神社は仏教色が強いとされてきたが、本殿形成の過程からあくまで神社建築の流れを汲んでいると同氏は説明する(奈良・奈良7/16ほか)。
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