*謎多き寺「毛原廃寺跡」に仏堂の建物跡発見
記事年月 | 2021年7月-9月 |
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号数 | 92 |
媒体 | 国内 |
大分類 | 【A-2.仏教】 |
国名 | 日本 |
トピック | |
タイトル | *謎多き寺「毛原廃寺跡」に仏堂の建物跡発見 |
本文 | 記録が少ないことから「謎の寺院」とされてきた巨大寺院跡「毛原廃寺跡」(奈良県山添村)で仏堂とみられる建物跡が見つかった。7月6日の山添村と奈良県立橿原(かしはら)考古学研究所の発表によると、唐招提寺(奈良市)の国宝・金堂と同規模であるという。同廃寺跡では南門や金堂の礎石などが見つかっており、平城京内の寺院に匹敵する大規模寺院であると推定され、1926年に国史跡に指定されている。しかし、文献資料が残されていないことから寺の名前も不明で、これまで「謎の寺院」とされてきた。今回の調査により、同建物の規模は東西約16.2m、南北約10.8mであることが判明。南側は壁のない「吹き放し」構造だとみられることから仏堂などの宗教的用途だったと推定されるという。専門家は、史料のない同廃寺の性格を知る上で「極めて貴重な成果といえる」と説明している(奈良・奈良7/7、日経・東京・夕7/8)。 |