*比叡山の聖域を初公開
記事年月 | 2021年10-12月 |
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号数 | 93 |
媒体 | 国内 |
大分類 | 【A-2.仏教】 |
国名 | 日本 |
トピック | |
タイトル | *比叡山の聖域を初公開 |
本文 | 天台宗祖・最澄の1200年大遠忌を記念し、同宗総本山の比叡山延暦寺(滋賀県大津市)で、戒律を受けて正式な僧になる儀式を行う「戒壇院」と、密教の儀式・灌頂(かんじょう)が行われる「法華総持院東塔」の内部が初めて一般公開された。期間は9月12日~12月12日。晩年の最澄が設置を悲願とした戒壇院には、僧侶に戒律を授けるという釈迦・文殊・弥勒の三尊像が安置されている。現存の堂は江戸時代に再建されたもの。年1回の儀式の時だけ扉が開かれ、同宗の僧侶でも内部に入るのは一生に一度の聖域であるとされる。法華総持院東塔は、最澄が国の安泰を願い、全国6ヶ所に建立した法華経を収めるための宝塔の中心的役割を担うものであり、内部は仏画などで装飾され、密教の奥義を授かる「伝法灌頂」などが営まれる。現存の塔は、1980年に鎌倉時代の絵図を元に創建当時の姿を再現する形で再建された。(読売・滋賀10/5、朝日・滋賀10/23ほか)。 |