*木造十一面観音立像、現存最古の「一日造立仏」であることが判明
記事年月 | 2021年10-12月 |
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号数 | 93 |
媒体 | 国内 |
大分類 | 【A-2.仏教】 |
国名 | 日本 |
トピック | |
タイトル | *木造十一面観音立像、現存最古の「一日造立仏」であることが判明 |
本文 | 京都府教育委員会は10月14日、乙訓(おとくに)寺(京都府長岡京市)蔵の木造十一面観音立像が、鎌倉時代に盛んに作られていた「一日造立仏」として現存最古のものであることが判明したと発表した。一日造立仏とは、粗彫りから仕上げまでを原則1日で行った仏像のことを指す。6月から行われていた解体修理により、巻物や短冊など200点以上の納入文書を仏像内で発見。開封調査の結果、複数の文書の年記がいずれも1268年7月17日と18日であることが判明した。これまでの確実な現存例は1278年と1308年に作られた2点のみのため、同寺の十一面観音立像が最も古い。府教委によると、女性や子どもを含めた少なくとも200人以上が寄進し作成されたものであり、鎌倉時代の仏教信仰のありようを示すものだという(京都・京都10/15、毎日・京都11/7)。 |