*縄文時代の祭祀に関する発見相次ぐ
記事年月 | 2021年10-12月 |
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号数 | 93 |
媒体 | 国内 |
大分類 | 【A-8.その他の宗教関連事象】 |
国名 | 日本 |
トピック | |
タイトル | *縄文時代の祭祀に関する発見相次ぐ |
本文 | 11月12日、八戸市埋蔵文化財センター是川縄文館(青森県八戸市)は、市内の一王寺遺跡から縄文時代中期前半(推定値で約5,300~5,100年前)に作られたとみられる土面が出土したと発表した。これまで国内最古とされてきた徳島市の矢野遺跡から見つかった土面より千年ほど古いという。土面は宗教的な儀式などに使われたとされ、精神文化の高まりや、当時の祭祀の在り方を知る貴重な手がかりになる可能性が高いという(読売・東京11/13、東奥日報・青森11/13)。 この他にも縄文時代の祭祀に関する調査結果が相次いで報じられた。2020年9月に新潟県阿賀野市の土橋遺跡(縄文時代後期)で出土した焼人骨について、意図的に一箇所に集められ、四角く組まれた状態となっていたことが明らかになったと10月6日に発表された。当時の葬送儀礼を解明するうえで全国的にも珍しく、貴重なものだという(新潟日報・新潟11/19ほか)。11月5日には千葉市教育委員会が、市内の国の特別史跡「加曽利貝塚」で、縄文人が意図的に貝塚の中央部分を削り、貝塚の周辺で祭祀を行っていた可能性が高まったとする調査成果を公表した。土地を改変した祭祀は、自然の地形に合せて居住していたとするこれまでの縄文イメージに再考を促す調査結果だと専門家は話す(千葉日報・千葉11/6)。 |