*大統領選でアサド氏3選
記事年月 | 2014年4月-6月 |
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号数 | 63 |
媒体 | 国外 |
大分類 | 【B-4. 中東・西アジア】 |
国名 | シリア |
トピック | |
記事タイトル | *大統領選でアサド氏3選 |
本文テキスト | 6月3日、大統領選が行われ、現職のバッシャール・アサド大統領が88%を超える得票率で圧勝した。投票率は約73%にのぼったが、政権側の支配地域のみで投票が行われ、反体制派地域の住民、国外に逃れた難民の大半は参加していないとされる。在外の反体制派指導者の立候補は認められておらず、反体制派を支援する欧米諸国、反体制派は選挙の正当性を否定している(日経6/4ほか)。 2011年3月以降の内戦の犠牲者は16万人、国内外で避難生活を送る者は人口の半数に迫る約1千万人と言われる(毎日4/12)。軍事的優位に立つ政権側は中部、北部の反体制派拠点に攻勢を強めており、5月8日までに中部の主要都市ホムスを掌握(毎日・夕5/9)。反体制派の分裂状態も続いており、4月下旬以降、イラク国境に近い東部地域で反体制派組織「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」とヌスラ戦線との抗争で新たに10万人の避難者を出した(毎日5/13)。5月15日には政府と反体制派との和平交渉の推進者であったブラヒミ国連・アラブ連盟合同特別代表の辞任が報じられるなど、情勢は混迷を極めている(毎日5/15)。 |