*第一次世界大戦100年めぐり、民族間で不協和音
| 記事年月 | 2014年4月-6月 |
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| 号数 | 63 |
| 媒体 | 国外 |
| 大分類 | 【B-6. 東ヨーロッパ】 |
| 国名 | ボスニア・ヘルツェゴビナ |
| トピック | |
| 記事タイトル | *第一次世界大戦100年めぐり、民族間で不協和音 |
| 本文テキスト | 6月28日、第一次世界大戦のきっかけとなったオーストリア皇太子暗殺事件がおきたサラエボで追悼式典が行われた。暗殺の実行犯はセルビア民族主義者のプリンツィプだが、近年、セルビア人は同人物を民族解放の英雄として扱い、同月27日には市内のセルビア人居住区にて銅像の除幕式が行われた。この状況に対しクロアチア人やボシュニャク人(かつてはムスリム人とも)は懸念を強めている(毎日6/29ほか)。また、式典にはオーストリアをはじめとする各国の首脳が参加したが、会場となった図書館の銘板には「セルビア人犯罪者」がボスニア紛争時の1992年に図書館を焼いたとの記述があること、式典を主催したサラエボ市職員の大半がイスラム教徒のボシュニャク人であることを理由に、セルビアのニコリッチ大統領とブチッチ首相は式典への出席を拒否。ボスニア・ヘルツェゴビナのセルビア人自治共和国も別個に式典を開催するなど、歴史認識をめぐり民族間の不協和音が顕著となった(東京6/29ほか)。 |