*サティヤルティ氏とマララさんに平和賞
| 記事年月 | 2014年10月-12月 |
|---|---|
| 号数 | 65 |
| 媒体 | 国外 |
| 大分類 | 【B-3. 南アジア】 |
| 国名 | パキスタン |
| トピック | |
| 記事タイトル | *サティヤルティ氏とマララさんに平和賞 |
| 本文テキスト | ノーベル賞委員会は、10月10日、児童労働問題の活動家であるカイラシュ・サティヤルティ氏(60)と女子教育の権利を訴えてきたマララ・ユスフザイさん(17)とに平和賞を授与することを発表した。サティヤルティ氏は、ボランティア団体「児童労働に反対するグローバルマーチ」を設立し、これまでに不当就労の状況にある子どもたち8万人を解放してきた。受賞に際し、サティヤルティ氏は、非暴力を貫き、平和的な活動を行う「ガンジーの教えが、私の魂に宿っている」と語った。 マララさんはすべての女子や児童への教育の普及を唱え、2012年にタリバンに銃撃された。現在は回復し、英国を拠点にして活動を続けている。パキスタン出身者の受賞は、マララさんが初めて。また、17歳での受賞は最年少となる。ただ、パキスタン国内では、マララさんの受賞に対し、「欧米の価値観の押し付け」とする否定的な意見もみられる。同国の私立学校連盟の理事長は、マララさんが「イスラム教やパキスタンを不当に批判し、誤ったイメージを与えた」として非難する。またTTPは、マララさんの受賞に対し声明を発表し、「イスラム教を冒涜する多くのマララが殺されることになる」と攻撃継続を警告した(朝日10/11ほか)。 |