*「一神教は危険か?」西南学院大がシンポ

*「一神教は危険か?」西南学院大がシンポ

記事年月 2014年10月-12月
号数 65
媒体 専門紙
大分類 12月
国名 日本
トピック キリスト新聞 カトリック新聞 クリスチャン新聞
記事タイトル *「一神教は危険か?」西南学院大がシンポ
本文テキスト  西南学院は10月26日に東京のサピアタワーで創立100周年記念の学術シンポジウム「一神教は危険か?―宗教間対話と共生の可能性」を開催した。まず司会の須藤伊智郎・同大神学部教授は梅原猛氏と養老孟司氏の一神教批判をとりあげ、知識人の間で一神教の不寛容と危険性が論じられていることに対し<問題はより複雑>と指摘した。講師陣はジョナサン・マゴネット(ユダヤ教、ロンドンのレオ・ベック大学元学長)、寺園喜基(キリスト教、西南学院顧問)、四戸潤弥(イスラム教、同志社大学教授)。アゴネット氏は一神教が今日危険になるのは、それが世俗化され政治化される場合であると述べ、寺園氏は国家神道やオウム真理教を挙げて、一神教のみではなく宗教絶対主義が偏狭なナショナリズムなどと結び付いた複合体が危険な宗教であると語った。四戸氏は「イスラム国」に言及し、それはイスラム教同士の戦争であるとし、アメリカなどの軍事介入が続けば「イスラム国」の拡大は当面続くと語った(キ6日付)。
『ラーク便り』データベースの検索ページに戻る