*アンワル元副首相、「同性愛行為」で収監

*アンワル元副首相、「同性愛行為」で収監

記事年月 2015年1月-3月
号数 66
媒体 国外
大分類 【B-2. 東南アジア】
国名 マレーシア
トピック
記事タイトル *アンワル元副首相、「同性愛行為」で収監
本文テキスト  2月10日、連邦裁判所(最高裁)は、同性愛行為の罪に問われた野党指導者アンワル・イブラヒム元副首相(67)に対して禁固5年の有罪判決を下し、アンワル氏は即日収監された。マレーシアでは、同性愛を禁止する英植民地期の刑法規定が維持されている。アンワル氏は「政治的意図によるでっちあげ」として判決を批判しており、米国や国際人権団体も司法の独立性への信頼を損なうとして失望を表明した。 学生イスラム運動の指導者だったアンワル氏は政界入りした後、マハティール首相(当時)の下で副首相を務めるなど、将来の首相候補と目されていた。1998年にマハティール首相との対立が表面化すると、職権濫用と同性愛の容疑で逮捕された。職権濫用罪で約6年間服役したが、同性愛については2004年の連邦裁判決で無罪となり、野党指導者として政界復帰した。しかし、2008年7月には別の同性愛行為で起訴され、2014年3月に控訴審で有罪判決を受けていた(朝日2/11ほか)。
[→『ラーク便り』62号38頁参照
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