*ベルファスト名物の「壁画」に和解への兆し
記事年月 | 2015年4月-6月 |
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号数 | 67 |
媒体 | 国外 |
大分類 | 【B-7. 西ヨーロッパ】 |
国名 | イギリス |
トピック | |
記事タイトル | *ベルファスト名物の「壁画」に和解への兆し |
本文テキスト | 北アイルランドの首都ベルファストでは、住宅の壁にペンキで描かれたグラフィティが目立つ。この「壁画」は、長く続いたカトリック系とプロテスタント系の住民対立の中で、両陣営の主張を伝える街頭メディアとして発達した。プロテスタント地区ではクロムウェルやウィリアム3世などカトリック勢力を打ち破った「英雄」が、カトリック地区ではイースター蜂起やジャガイモ飢饉など民衆の苦難の歴史が描かれるなど、違いは一目瞭然。しかし、2007年に両教派の画家が共同で市中心部にピカソの「ゲルニカ」を模写する活動が行われて以降、壁画に描かれた武装組織の活動家が軍服で銃を抱えた姿からスーツ姿に描き直されたり、組織名のロゴが消されたりするなど、変化の兆しが見てとれるようになった(日経6/18)。 |