*両陛下パラオへ「慰霊の旅」
記事年月 | 2015年4月-6月 |
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号数 | 67 |
媒体 | 国内 |
大分類 | 【A-7.皇室】 |
国名 | 日本 |
トピック | |
記事タイトル | *両陛下パラオへ「慰霊の旅」 |
本文テキスト | 戦後50年・60年の節目に国内外で「慰霊の旅」を重ねてきた両陛下は、4月8日から9日にかけて、日米両軍で約1万8千人が戦死したとされるパラオ共和国を訪問した。第1次世界大戦後に日本の委任統治領になった南洋群島のなかでも、パラオにはかつて太平洋の島々を管轄する南洋庁が置かれ、多くの日本人がパラオへ入植した。現在、約2万人のパラオ人口の4分の1が日系人とされる。両陛下は8日、パラオで歓迎を受け、レメンゲサウ・パラオ大統領夫妻と、パラオと同じく委任統治領だったミクロネシア連邦、マーシャル諸島の両国大統領夫妻と合流して懇談。「先の戦争で亡くなったすべての人々を追悼し、その遺族の歩んできた苦難の道を偲びたい」との思いを述べた。翌9日のペリリュー島訪問時も、3ヶ国の大統領夫妻が同行し、両陛下は日米の慰霊碑の前で、日本から運んだ白菊の花を供花台に供え、拝礼した(東京・東京4/6、読売・東京4/8、東京・東京・夕4/9、朝日・東京4/10ほか)。 同島では今なお日本兵の遺骨約2600柱が見つかっていないとされるが、今回の訪問のなかで、レメンゲサウ大統領は遺骨収集を加速する考えを示した(東京・東京4/9)。また、同島は日本国内でダイビングポイントとしての知名度が高かったが、両陛下の訪問に関する報道が始まった2014年後半あたりから、戦跡ツアーや慰霊巡拝ツアーの参加者が増加。2015年3月時点のツアー参加者は前年比で約3倍に急増し、4月以降も団体の予約が相次いでいるという(毎日・東京・夕4/6)。 [→『ラーク便り』28号19頁、64号30頁参照] |