*神社境内のマンション建設問題
| 記事年月 | 2015年4月-6月 |
|---|---|
| 号数 | 67 |
| 媒体 | 専門紙 |
| 大分類 | 6月 |
| 国名 | 日本 |
| トピック | 中外日報 |
| 記事タイトル | *神社境内のマンション建設問題 |
| 本文テキスト | 京都の下鴨神社は次回21年後の式年遷宮の費用捻出のために世界遺産区域から外れた境内南端の約9600平方メートルを50年間の定期借地権を設定した上で事業者に貸し出すことにした。そこにマンションが建設され、年間約8千万円の地代収入となる。同神社は4月に式年遷宮を行ったが30億円(うち8億は国庫補助など)の経費のための寄付が集まらなかった。<式年遷宮は信仰を後世へ伝えるための不可欠な儀式>であり、神社にとっては「苦渋の決断だった」。しかし世界遺産の景観が損われると反対運動が起き、「多額の経費を必要とする式年遷宮は必要か」との<声も聞こえてくる>。また京都御所に隣接した梨木神社は老朽化した社殿改修のために同様の措置をとりマンションは完成した。「(これ)以外に手段はなかった」と宮司は語る。都市部の寺社境内活用に詳しい横内憲久・日本大学理工学部教授によると「最善ではないものの有効な手段」と語る(5日付)。 |