*パルミラでの遺跡破壊
記事年月 | 2015年7月-9月 |
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号数 | 68 |
媒体 | 国外 |
大分類 | 【B-4. 中東・西アジア】 |
国名 | シリア |
トピック | |
記事タイトル | *パルミラでの遺跡破壊 |
本文テキスト | 7月2日、シリア遺跡管理当局者は、「イスラム国」(IS)がパルミラの「ライオン像」を破壊したと発表した。ライオン像は石灰岩製で高さ3m、重さ15t。紀元前1世紀に作られたとされ、1977年にポーランドの考古学チームが発見した。ライオン像と合わせて、少なくとも6体の像が破壊されたとみられる(赤旗7/4ほか)。8月23日にはバールシャミン神殿、8月30日にはベル神殿が相次いで破壊されたとシリア人権監視団が発表した。いずれも1世紀頃に建設された宗教施設で、イスラム教成立以前の多神教の太陽神を祀った時代の建築物(朝日・夕8/31ほか)。 8月18日には、パルミラ遺跡の元管理責任者ハレド・アサド氏(82)が公開処刑された。アサド氏はシリアの文化遺産の保存に一生を捧げたことで知られ、米欧の研究者からは「ミスター・パルミラ」と呼ばれていたという。アサド氏は1ヶ月前から身柄を拘束されており、ISがパルミラ遺物の保管場所を聞き出そうとしていたとみられている(毎日・夕8/20ほか)。 |