*海外での慰霊や遺骨収集がピンチ
| 記事年月 | 2015年7月-9月 |
|---|---|
| 号数 | 68 |
| 媒体 | 専門紙 |
| 大分類 | 7月 |
| 国名 | 日本 |
| トピック | 中外日報 |
| 記事タイトル | *海外での慰霊や遺骨収集がピンチ |
| 本文テキスト | 戦後70年となり元日本兵の戦友会や日本遺族会の高齢化が進み海外での慰霊法要が減少。また旧日本兵の遺骨も各国にいまだに残されている。そうした現況について。サイパン島には約45基の民間慰霊碑があるが<今ではナイロン袋などのゴミが散乱し、卒塔婆が乱雑に積み上がっている>。同島で念法真教が5月に9回目の慰霊法要を営んだが、こうした法要は現地の人にとっても戦争の記憶をとどめる行事になっている。ガダルカナル島にはまだ約6千体の旧日本兵の遺骨が残されている。遺骨収集を続ける僧侶は「取り組みを若者にどのように引き継いでいくかが課題」という。ミャンマーでは4万6千体の遺骨が未帰還のまま。厚生労働省の担当者は従来の戦友や住民からの報告が少なくなり、日本の僧による調査情報を例にその大切さを指摘する。シベリアやモンゴルで慰霊法要を続けてきた慰霊団体は僧である団長が高齢のため引退し、若い人に引き継ごうとしたが、個人では金銭面の負担も大きく団員を集めるのも大変で活動は止まったままである(22日付)。 |