*靖国への否定的先入観による研究動向を批判

*靖国への否定的先入観による研究動向を批判

記事年月 2015年7月-9月
号数 68
媒体 専門紙
大分類 9月
国名 日本
トピック 神社新報
記事タイトル *靖国への否定的先入観による研究動向を批判
本文テキスト  終戦70年にあたり「人霊祭祀」を主題に第33回神社本庁神道教学研究大会が9月2日に本庁大講堂で開催された。発題は岡田莊司・国学院大学教授の「人霊祭祀の基調」及び藤田大誠・同大准教授の「人霊祭祀の展開」。藤田氏は近年の研究動向として「政治人格神」などの表現が見られ、神道以外を専門とする研究者が靖国神社への否定的先入観を持って英霊祭祀に帰結させるような論攷が多いと批判した。また同氏は近代創建の神社は「国民の思いを国家が慎重に汲み取っていく形で創建されているのが基本」であり「政府が小手先で恣意的に作ったものでは決してない」と述べ、さらに「顕彰すべき人の霊を祀る系譜」と近世以降の怨親平等観についての検討が不可欠であると指摘した。なお「論説」欄においても同研究大会をとりあげ、大会の成果は<「学術研究」ではなく、あくまでも「神道教学研究」に資するものでなければならない>と論じている(14日付)。
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