*小説『世界収集家』、異文化理解の可能性と限界を描く

*小説『世界収集家』、異文化理解の可能性と限界を描く

記事年月 2015年10月-12月
号数 69
媒体 国外
大分類 【B-7. 西ヨーロッパ】
国名 ドイツ
トピック
記事タイトル *小説『世界収集家』、異文化理解の可能性と限界を描く
本文テキスト  ブルガリア出身のドイツ人作家トロヤノフ氏の『世界収集家』が11月20日に邦訳出版された(早川書房)。大英帝国の冒険家バートン卿(1821~90年)を主人公に、インドで諜報活動に従事する傍ら、イスラム教に傾倒していく第1部、イスラム教徒に扮してメッカ巡礼を達成する第2部、ナイルの源流を探してアフリカを旅する第3部から成る大作。バートン卿の語りが、インド人従者や道案内の現地人の語りで相対化され、単なる冒険譚では終わらない。ドイツでは2006年に刊行され、ライプツィヒ・ブックフェア賞を受賞した(読売・夕12/12ほか)。
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