*政治家の巨像をめぐる衝突
記事年月 | 2016年1月-3月 |
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号数 | 70 |
媒体 | 国外 |
大分類 | 【B-1. 東アジア・太平洋地域】 |
国名 | 中国 |
トピック | |
記事タイトル | *政治家の巨像をめぐる衝突 |
本文テキスト | 2015年12月末、中国河南省開封市に高さ36.6mの金色の巨大な毛沢東座像が建造され、1月8日までに撤去されるという出来事があった。建造には約300万元(約5300万円)の工費と約9ヶ月の工期を要したが、審査や登記を経ていなかったことを理由に地元政府により解体された。座像は観光目的で造られたとされるが、大躍進運動で膨大な死者を出した河南省で毛沢東像を建造することに対し国内外から批判が集まった(SANKEI EXPRESS1/10ほか)。 一方、山西省交城県では毛沢東の後継者である華国鋒の巨像が建造された。同地は華国鋒の故郷にあたり、生誕95周年に合わせて住民らの募金によって建造された。しかし政府当局は、生誕記念日翌日の2月16日に巨像の撤去作業を開始。これに対し約3万人の地域住民が抵抗し警官隊と衝突した。同県教育局は18日、通知を通して「中央政府の統一的な思想との一致を維持すべき」と主張。共産党政権は個人崇拝を禁じており、巨像が政治的なシンボルとなることを警戒しての対応とみられる(東京2/20)。 |