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総選挙が1月16日に実施され、中国からの独立志向をもつ野党、民主進歩党(民進党)が大勝し、蔡英文(ツァイインウェン)氏が史上初めての女性総統となった。今回の選挙ではキリスト教会の政治への関心が高いことが注目された。従来、多くの教会が政治に無関心だったが、各教会、団体が選挙に関する祈祷会等の行事を開いたほか、キリスト教主義の新政党「信心希望聯盟(信望盟)」が立ち上げられた。キリスト教メディアの『基督教論壇報』では選挙関連の報道や特集を2号にわたって掲載した。同報の1月13~15日号では、貧困格差問題に関する活動や政策提言を行っているキリスト教団体を取り上げたほか、若者の間での政治への関心の高まりや若者による選挙前の祈祷会を紹介。信望盟による音楽や候補者の講演を交えた集会も報じた。米、独、韓の宣教師らに各国の教会と政治についてインタビューした記事もあり、各国の教会と政治の距離感が浮き彫りにされ、課題があることが論じられた。16~19日号には、信徒間でも支持政党が分かれている台湾の状況を踏まえ、選挙結果によって分裂を起こさないよう、キリストにある一致と和解の勧めを強調している特集がある(クリスチャン2/7ほか)。 |