*強権姿勢強まる、最大手紙が政府管理下に
記事年月 | 2016年1月-3月 |
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号数 | 70 |
媒体 | 国外 |
大分類 | 【B-4. 中東・西アジア】 |
国名 | トルコ |
トピック | |
記事タイトル | *強権姿勢強まる、最大手紙が政府管理下に |
本文テキスト | 3月4日、大統領への批判的論調で知られる最大紙『ザマン』が、裁判所の決定により政府管理下に置かれた。イスタンブールにある同紙本社前では市民と警察が衝突し、編集長は編集室から強制的に排除された。決定は、同紙が大統領と対立関係にある米国在住のイスラム教穏健派指導者ギュレン氏の組織(2015年10月に「テロ組織」指定)を支援した疑いに基づくと伝えられた(毎日3/6)。同国では1月15日にも、クルド労働者党(PKK)への掃討作戦に反対署名した学者らが拘束されており、「テロ組織」「大統領侮辱」などの疑いで報道関係者が逮捕・拘留されるなど政権批判に対する抑圧姿勢が強まっている。トルコではエルドアン氏が2003年以降首相、大統領を歴任して独裁色を強めており、検察や裁判所などの司法当局からも敵対勢力を排除して政権の影響下に置いているとされる(日経1/13ほか)。 |