*蔡総統が先住民への人権侵害を認め、謝罪
| 記事年月 | 2016年7月-9月 |
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| 号数 | 72 |
| 媒体 | 国外 |
| 大分類 | 【B-1. 東アジア・太平洋地域】 |
| 国名 | 台湾 |
| トピック | |
| 記事タイトル | *蔡総統が先住民への人権侵害を認め、謝罪 |
| 本文テキスト | 8月1日に蔡英文総統は、総統府に先住民代表約70人を招き、過去400年にわたり当局による人権侵害があったとして謝罪した。総統が先住民に直接謝罪をするのは初めてのこと。今後、先住民に関する歴史や政策を見直すための委員会を設置するという。東南アジアや太平洋地域から渡ってきたとされる先住民は、アニミズム的な信仰形態を持っており、タイヤル、アミなど16民族、約55万人(全人口の2%)が政府に認定されている。 立法院(国会に相当)には別枠で少数民族のための選挙区(計6議席)が設けられ、大学入試などでは優遇策がある一方、社会的に差別は残っている。先住民に関しては、李登輝政権が1994年8月1日に憲法を修正し、差別的な意味合いを持つ「山地同胞」の呼称を「先住民」に改めており、2005年に陳水扁政権がこの日を「先住民の日」に制定した(朝日8/2ほか)。 |