*バイロイト音楽祭で宗教対立批判の演出
| 記事年月 | 2016年7月-9月 |
|---|---|
| 号数 | 72 |
| 媒体 | 国外 |
| 大分類 | 【B-7. 西ヨーロッパ】 |
| 国名 | ドイツ |
| トピック | |
| 記事タイトル | *バイロイト音楽祭で宗教対立批判の演出 |
| 本文テキスト | 7月25日~8月28日に開催された「バイロイト音楽祭」は、過激派などの攻撃を警戒し、2億円を投じた厳戒態勢が敷かれた。舞台ではワーグナー作曲の舞台神聖祝祭劇『パルジファル』の演出が注目を集めた。キリスト教における救済を扱った演目だが、スペインの古城の場面が、破壊されたキリスト教会に難民が横たわり、銃を構えたイスラム風の兵士が巡回する場面などに置き換えられた。また、原作では主人公が、キリストが最後の晩餐で用いた「聖杯」とキリストを刺した「聖槍」を掲げ、王となる大団円を迎えるが、今回の上演では主人公が槍を折り、キリスト教、イスラエル、シリアの旗を巻いて棺桶に投げ込むと、人々が次々に十字架や聖具を棺桶に投げ入れるという演出が行われた。現地ではおおむね好評であるという(毎日・夕8/16)。 |