*映画二題 三浦綾子『母』と遠藤周作『沈黙』

*映画二題 三浦綾子『母』と遠藤周作『沈黙』

記事年月 2016年7月-9月
号数 72
媒体 専門紙
大分類 9月
国名 日本
トピック キリスト新聞 カトリック新聞 クリスチャン新聞
記事タイトル *映画二題 三浦綾子『母』と遠藤周作『沈黙』
本文テキスト  新作映画の2つの話題。三浦綾子原作の映画『母―小林多喜二の母の物語』の制作発表が8月23日に東京であった。戦前のプロレタリア作家、小林多喜二の母親を描くもので2017年1月に公開予定。制作は現代ぷろだくしょん、監督は山田火砂子氏。多喜二が特高警察に拷問死させられた後、彼の母親セキはクリスチャンとなる。そのきっかけとなった近藤牧師役の山口馬木也氏は、「(多喜二の)家族を愛すれば愛するほど、神さまを信じられなくなってきている。もっと深いところで牧師という役をとらえなければならないと思っている最中」と率直に語った(キ10日付。ク4日付、11日付)。
    遠藤周作の『沈黙』がマーティン・スコセッシ監督により『沈黙―サイレンス―』として映画化され、KADOKAWAの配給で2017年に公開されることが決まった。キチジロー役は窪塚洋介。その文学コンサルタントを務めたヴァン・C・ゲッセル氏(米ブリガム・ヤング大学教授)を迎えて、8月20日に長崎市で刊行50年の記念シンポジウムが開催された(キ17日付)。
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