*国王死去、国内は1年の服喪期間に

*国王死去、国内は1年の服喪期間に

記事年月 2016年10月-12月
号数 73
媒体 国外
大分類 【B-2. 東南アジア】
国名 タイ
トピック
記事タイトル *国王死去、国内は1年の服喪期間に
本文テキスト  10月13日、プミポン・アドゥンヤデート国王が88歳で死去した。70年4ヶ月にわたる在位期間は現役の国家元首としては最長。第二次世界大戦直後に18歳の若さで即位したプミポン国王は、1932年の立憲革命以降に王室の力が弱まっていた中、国王を元首に置くタイ式民主主義の中心となり指導力を発揮した。1992年に起こった政府と民主化運動勢力間の対立に際しては、双方の指導者を王宮に呼んで仲裁し、そのカリスマ性を国内外に示した。地域開発にも積極的に関与し国民と広く交流したため、家庭やオフィスに国王の写真や肖像画を掲示することが一般化するほど国民の敬愛を集めた(日経10/14ほか)。世界仏教徒連盟(WFB)の最高顧問も務めた国王の死去が仏教国タイの国民に与える喪失感は大きい(中外10/19)。13日の午後7時に訃報が伝えられると、国王が入院していた病院に詰めかけた群衆の間からは悲鳴が上がり、泣き崩れる人もいた。死去報道の翌朝から、首都バンコクでは喪服で出勤する国民の姿が目立ち、衣料品店では黒い服を購入する人々が列を作った。政府観光庁が観光客に慎みある行動を勧めるなど、社会全体に自粛ムードが広がった(読売10/14ほか)。
『ラーク便り』データベースの検索ページに戻る