*宗教問題をコミカルに描いた映画「PK」
| 記事年月 | 2016年10月-12月 |
|---|---|
| 号数 | 73 |
| 媒体 | 国外 |
| 大分類 | 【B-3. 南アジア】 |
| 国名 | インド |
| トピック | |
| 記事タイトル | *宗教問題をコミカルに描いた映画「PK」 |
| 本文テキスト | ラージクマール・ヒラニ監督による映画「PK」(2014年製作、2016年10月29日日本公開)は多様な宗教を内包するインドの宗教問題に一石を投じる社会派映画である。主人公である宇宙人のPK(酔っ払いの意)が、地球に降り立つ際に失くした宇宙と交信するための機械を探すというのがストーリーの骨子。地球人が口にする神という存在に気づいたPKも短期間に様々な宗教の神にすがるが、その過程で神の代理人を自負する人々の独善性や排他性が風刺的に描写される。監督が「人は宗教や思想によって分断されるべきではない」とその哲学を語っているように、PKが道中あらゆる宗教の寺院や信者のもとを訪れるなかで、人間の信仰の真理に壁はないということを見出す様子をコミカルに描いている(毎日・夕11/7ほか)。 |