| 本文テキスト |
秋の風物詩として定着したハロウィーンの関連市場が拡大しており、市場規模が2月のバレンタインを抜いたとの見方が出ている。日本記念日協会は2016年のハロウィーン関連市場規模が前年度比10%増の約1345億円で、バレンタインの約1340億円を抜き、クリスマスに次ぐ市場規模になると推計。同協会によれば目立ったイベントや長期休暇がない秋の消費欲を高めようと企業側が多様なサービスを行ったことも、市場が拡大した要因となっている。また、市場を調査している立教大学大学院ビジネスデザイン研究科の田中道昭教授によれば、ハロウィーンの市場規模はSNSの普及によって仮装姿をネットで紹介する若者が増えたことで、2010年以降急速に発展したという。子ども中心で行われる米国に比べ、日本では幅広い世代が仮装を楽しむ点に特徴があり、「非日常を楽しみたい『変身願望』」がそれを「後押ししたのでは」と同氏は分析する(産経・東京10/28、新潟日報・新潟・夕10/29ほか)。 また、インターネット調査会社「マクロミル」は、2016年のハロウィーンにかける予算が平均約5千円と2年前より減少したものの、商品購入やイベントにお金を掛ける人の割合が6割を超えたと発表した。調査は10月に行われ、マクロミル社のモニター会員から抽出した15歳から49歳までの全国男女計千人から回答を得たもの(日経・東京・夕10/21)。 |